二人の秘密。〜短編・学園LOVEstory①〜
「また明日ね。」
いつもの様に君と別れる。
連絡先も、家も知らない君と
また明日、
放課後の教室で会える。
なに食わない顔で授業を受けて、君とは一言も喋らず、
誰も知らない秘密があるあの教室で、
皆は授業を受けていた。
それが何だかおかしくて、
ふふふと、笑ってしまった。
二人の秘密。
秘密のキス。
始まってしまったのかな・・・。
恋が。
何だか少し、寂しい気持ちになった。
始まったら、
終わりが来るじゃないか。
本当はそれが嫌だったのかも知れないんだけど。