奇跡を待つとき
雨は降っているか、

車は通っているか、

どんなコースで散歩しようか、


空気を吸って、吐き出して。ゆっくり色々なことを考えて、



さっき素通りした犬達の前に立って


玄関から左にあるあかないドアのドアノブにかけてある

綱と、後始末をするミニバッグを持って


冷たい風のある外に出る。



なぜ冷たいかは、もちろん。今が12月上旬だからである。


分厚いおじいちゃんの使ってたジャンパーを寝間着の上に羽織って震えながら散歩。




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