意地悪なキミと恋をします。
プロローグ
なんで私がヒロインなのよっ!
私のシンボル、茶色のウェーブがかかったロングヘアに、ぱっちりとしたキツめの目。
シュッと通った鼻筋に小ぶりな口元。
うん、今日も綺麗よ私。
じゃなくて…
こんな性格の私。
ヒロインって普通、純粋で天然だったりして鈍感で、天真爛漫で、ってそんなイメージ。
私はほとんど真逆。
そこそこ恋愛の数は重ねてるし、結構人の気持ちに敏感だし、『一生懸命』なんて四文字熟語が浮かばないようなそんな女の子。
あり得ない、ありえない、アリエナイ…
私がヒロインなんて、ぜっっっったいに!!!
「ありえないぃぃぃぃい!!!!!」