終わらない闇
膝をつき、転んだままの状態の女性のお腹に、"闇"が刺さっては抜け、刺さっては抜けと繰り返し動く。
その動きに合わせて、女性の淡いピンク色だった服は黒く、黒く染まっていく。

ーーコポッ

今度は女性の口から黒い液体が溢れ出した。
お腹から、口から……黒い液体は止め処なく溢れてくる。
ゆっくりと、お腹を刺していた"闇"が女性から少し離れると、女性はドサリと大きな音を立てて倒れ伏した。

まるで、人形のように。

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