世界を変えるために
「永遠、そろそろ帰ろう
大人等が煩くなる」

 注文を終え、適当に調べ物をしてると唯が言った。
 未成年は、一定の時間が過ぎると大人が呼びに来たり、色々煩い。

「そうだな
今日は、このまま俺ん家泊まれよ
誰もいねーしさ」
 
 俺ん家は、母さんと、小3の弟の3人暮らしだ。
 母さんは1日中働いていて、弟、瑠璃は祖父母の家に行っているから、夜は1人が多い。
 1人が嫌いだと知っている母さんは、家に唯を呼んでも何も言わない。
 
「そうだね!作戦会議とかもしようよ!」

 唯が笑顔で頷く。
 
 唯の家は、5人家族だ。
 両親がいて、小5に弟、小3に妹がいる。
 唯の両親は共働きだが、夜は家にいる。
 なのに、「学校に行くのが近いから」とか、「部活終わるのが遅い」とか、色々な理由をつけて、俺の家に来てくれる。



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