片道のRe:
「懐かしー!」
先輩が中学を卒業して以来だから、約9年振りの再会だ。
高揚を抑え切れず、人差し指を夢中で滑らせると、先輩の現在のステータスは『○○医療大学 在学中』となっていた。
「医療大……!」
中学の頃から優秀だった先輩は、医療の道に進んだらしい。
学年が私の1つ上の先輩が在学中ということは、恐らく2年、ないしはそれ以上の浪人生活を経て、医療大に入学したのだろう。
「頑張り屋なところ、変わってないなぁ」
先輩は、私の初恋の人。
鮮やかな春も、焼けるような夏も、侘しい秋も、痛ましい冬も。
一日も、先輩を想わなかった日はない。
私はスマホを胸に抱き、そっと目を閉じた。
純真で、ひたすらに一路だった、不幸せな私の初恋。
その記憶を、瞼の裏にそっと描く。
先輩が中学を卒業して以来だから、約9年振りの再会だ。
高揚を抑え切れず、人差し指を夢中で滑らせると、先輩の現在のステータスは『○○医療大学 在学中』となっていた。
「医療大……!」
中学の頃から優秀だった先輩は、医療の道に進んだらしい。
学年が私の1つ上の先輩が在学中ということは、恐らく2年、ないしはそれ以上の浪人生活を経て、医療大に入学したのだろう。
「頑張り屋なところ、変わってないなぁ」
先輩は、私の初恋の人。
鮮やかな春も、焼けるような夏も、侘しい秋も、痛ましい冬も。
一日も、先輩を想わなかった日はない。
私はスマホを胸に抱き、そっと目を閉じた。
純真で、ひたすらに一路だった、不幸せな私の初恋。
その記憶を、瞼の裏にそっと描く。