★MyHomeの秘密★♪



「…栞……」


振り返ると、冬兎だった。



「冬兎っ…行かなかったの?」


「…僕は後から行く。栞と話してから」



え……?



「最近、元気なかったから心配してたんだ…。なにかあった?」


冬兎はあたしの向かいのソファーに座って、あたしの顔を覗き込むように見てくる。




「……分からない…の」


何が起こっているのかが、よくわからない。



「…ただ…凌兄も勇紀も、最近おかしい…んだ……」


たどたどしく言うあたしの言葉を、冬兎はうんと頷きながら少しずつ拾っていってくれる。



「どうおかしいの?」


あたしは伏し目がちに下を見た。



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