★MyHomeの秘密★♪



「お前こそ、勇紀の試合行かなくていいのかよ?」



凌兄は上着を脱いで、ソファーの背もたれに掛ける。


「い、いろいろ、悩んでて…」


そういえば、冬兎に話してから違う方へ悩みが進んでいっていた。

勇紀の試合も実は、カチャって玄関が開く音がして思い出したんだよねっ。




「悩み?…考えても無駄だろ」



な…なにおーぅ!?



「馬鹿なんだからっ」


「ば、馬鹿じゃないしっ!てか、馬鹿関係ないじゃんッ!!」


やっぱりそういわれる気がしてた!!




「どこが?」

凌兄にサラっとあしらわれる。



悔しくてあたしは、『馬鹿にも人権があるんだっ!』とかいろいろ、凌兄の回りをうろちょろしながらギャアギャア言っていた。



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