★MyHomeの秘密★♪
どうしていいか、分からなくなる。
凌兄を右側に感じていると
いつも通りじゃないと
言葉の数々を思い出す度に
胸がぎゅっとなって
ただ沈黙を作ることしか出来なくなる。
その沈黙も、慣れていないから窒息しそうになる…。
「…降りろ」
その言葉にハッとして、周りを見渡した。
勇紀の試合場所…じゃなかった。
いつの間に信号は青に変わっていたんだろう。
それからどのくらい車を走らせたんだろう。
なんで、凌兄は公園に連れて来たんだろう…。
でも、懐かしく感じるのは何故なんだろう?
目の前に広がる、なんの変哲もない公園。どこにでもありそうな、普通の公園。
凌兄が公園へと踏み入れる。