★MyHomeの秘密★♪
それを後ろで観察していたあたしは、あまりの凌兄と公園の不似合いさに、
可笑しくて笑う。
可笑しくて、笑った。
「…何、笑ってんだよ?」
不快そうに眉を歪めてこっちを向いて聞いてくる。
「あははっ。だって似合わないだもん!」
まるで平和な場所に踏み入った怪獣みたいな…そんな感じ。
「うるせーよっ。似合っても困る」
そうだよね…。
凌兄はもう大学生で。
もうすぐ大人だもんね。
結婚だって出来る。
出会いだってたくさんある。
あたしは知らないけど、凌兄はモテるから恋人だっていたはず。
今はどうだか知らないけど。
そうやって、近くにいたって知らないことはたくさんある。
それは凌兄には凌兄の。
あたしにはあたしの。
時間が流れているから…。