★MyHomeの秘密★♪





「俺はもうガキじゃないからな。」



そう言って顔をあげた時、

見た凌兄の顔は…

今まで感じたことのなかった…
兄弟になって一緒にいた中で1番…

遠くて、大人に見えた――。



その眼で凌兄があたしを見つめる。


2人の目線が重なり合う。


その瞬間、あたしの心臓はドキドキと脈を打ち出す。



なんでだろう…?


ああ、そっか。凌兄はカッコイイから。誰だってその瞳に見つめられれば、ドキドキ位するはずだ。



真っ正面から向き合ったことって、あったっけ?この12年間…。一度も無かった気がする。



だからだよね?


目線を外せばいいのに、
捉らえられたように…
離せないでいるのは――…



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