★MyHomeの秘密★♪
6HOME♪ウチのお母さんは最強です。
「…う…嘘だよ…っ…」
「ホントだ」
凌兄の目は真剣さを持って、強くあたしを捉えてくる。
「…だ、だいたい覚えてるかってなんのこと?まったくわかんないよ…」
そういったあたしを見る、凌兄の目は悲しげで。
なぜかそれにあたしが傷ついてる。
「…わかんねぇならいい。
けど今言った事は、本当だ。
…ずっとそうだった」
ガタンゴトン…そうやって、電車に揺られてるような感覚する。
背中から伝わるゆらゆらとした振動が、安心する心地よさをあたしに与えてくれる…
ドンッ!キィーー!!
電車は今までの空気を奪うように、ブレーキを踏んで急停車した。
まるで安らぎなど、なかったように――
「あたしは嫌っ!!」
珍しく誰もいない静かだった公園によく響いた。