★MyHomeの秘密★♪
「あのね…っ…ゆうちゃんが……」
雛は慌てていて上手く喋れないようだった。
勇紀……?
何かあったのかな…。
「雛、落ち着いて?」
それでも戸惑う雛にどうしたものかと思っていると、冬兎が少し離れた所から言った。
「勇紀、相手チームの人にボール奪おうとして間違って、足蹴られたんだ。結構ひどいらしくて今ベンチで休んでる…」
えっ……?
グラウンドを振り返って今、試合している人達を見てみる。確かに勇紀の姿はない。
足蹴られたって…
それってやばくない?
もしかしたらもうこのまま
試合出してもらえないよね?
勇紀…あんなに喜んでたのに。
あんなにうざいくらい、嬉しそうだったのに。
しつこく誘ってくるぐらい、試合前から楽しみにしてたのに。
あの笑顔が浮かぶ。