★MyHomeの秘密★♪
勇紀の気持ちを考えると、心が痛かった。
いてもたってもいられなかった。
「冬兎、勇紀どこにいるの?」
冬兎が指さした方を辿っていくと、一人片足をベンチ乗せながら試合を見ていた。
あたしはその姿を見付けると、
小走りになりながらそこに向かった。
わかんないけど…
足が動いて
あたしに何か出来ることなんてないんだろうけど
何かしたくてしょうがなくて
とりあえず、早歩きしていた。
近くに来て少し観察していると、さっきはわからなかったけど、確かに時々痛がって足を抑えていた。
それに、試合に出てサッカーをやっている人達を、
「頑張れ!」「行け!」「そこだ!」とか…応援しながらも、
悔しそうに渋い顔をして見ていた。