★MyHomeの秘密★♪



勇紀の気持ちを考えると、心が痛かった。


いてもたってもいられなかった。



「冬兎、勇紀どこにいるの?」


冬兎が指さした方を辿っていくと、一人片足をベンチ乗せながら試合を見ていた。



あたしはその姿を見付けると、
小走りになりながらそこに向かった。



わかんないけど…

足が動いて


あたしに何か出来ることなんてないんだろうけど

何かしたくてしょうがなくて


とりあえず、早歩きしていた。






近くに来て少し観察していると、さっきはわからなかったけど、確かに時々痛がって足を抑えていた。


それに、試合に出てサッカーをやっている人達を、
「頑張れ!」「行け!」「そこだ!」とか…応援しながらも、
悔しそうに渋い顔をして見ていた。



< 130 / 587 >

この作品をシェア

pagetop