★MyHomeの秘密★♪
「ちょっと栞!良かったの?」
「あんまし良くはないけど………あの車より全然まし!!」
今、あたし達は後ろの座席で小声でコソコソと話している。
あたしはちょこっと頭を前へ覗かせ、運転席を見た。
――――――………
さっき。
「凌兄が送ってくから!!」
と言った時の凌兄の、
「はあっ!?」
といった顔を思い出すと、笑いが込み上げてくる。
「ぶぶっ!」
「栞っ!」
凌兄は普段あんまり顔が崩れないから、かなり貴重なものをみた。
まあ、気まずかったさっきのさっきで言ったわけだし、突然でだったし、驚くのは無理もないけど。