★MyHomeの秘密★♪
それに堪らなく、泣いてしまいたくなった。
でも泣かない――。
そう心の中で誓った瞬間、額にキスをされた。
目を見開き、びっくりして目を上に向けた。
あげなきゃ良かった…。
愛おしそうに見つめてくる視線が痛い。
大事そうに頬に触れられると、心臓が震える。
やめて…やめて…
それなのに拒めない。
家の前に着いた時、何故だか言いようのない安堵感に包まれた。
先に降りたあたしは、急いで家のドアを開けて、
お母さんのお出迎えも振り切って、
走って自分の部屋に入って鍵を閉めた。
はあ…と吐いて、深呼吸を一回。
そして、友利亜に電話を掛ける。