★MyHomeの秘密★♪
『お兄さん紹介して!!
冬兎くん連れて来て!!
勇紀のメアド教えて!!
栞、お願いよおーっっ!!』
ガクンッと腕を組み外した。
そのまま一時停止をする。
ん?なに?と言う顔をしているとめちゃくちゃ必死に願ってくる。
そんなもん、自分でしてくださいよ。
心の底の底の底の底の底から、思った。
「お兄さんにはなかなか会えないのよ!!」
あたしの気持ちを表情で察したんだろうか。
「まあ…確かにそうだけど…」
だって凌兄は大学生なんだから。
でも女の子ってすごい。
好きだと、そこまでして関わりを持ちたいと思うものなんだ。
そこまで凌兄が好きなの?
…もし、あたしがこの子を紹介したら、凌兄……悲しむかな……?
その凌兄に紹介して欲しいと言う子をじっと見つめながら、ふと無意識にそんなことを考えていた。