★MyHomeの秘密★♪
前の勇紀はというと…落ち着かない様子でキョロキョロこっちを見てくる。
そんな行動を隣の友利亜はクスクスと笑う。
という光景がさっきから繰り返されている。
はあ…あたしは慣れてきたその光景に溜め息をつく。
というかこのままついてくるのかな?冬兎も勇紀も、友利亜の所に泊まるの知ってるよね?
「ねえ、あたし今日友利亜ん家…」
なんだあれ。
異常な程昇降口がざわついている。帰りの時間はずらしたはず。
でも…光景が妙すぎる。
昇降口の入口に、しかも女子限定で、張り付いてきゃあきゃあ叫けんで顔を赤く染めている。
そしてなにより。
みんな、同じ方向を見ている。
芸能人でもいるのかな?
あたしは大して興味もなく、軽い考えで靴を履き替えようとした。
ちょうど昇降口の真ん中は開いていて、
ふと目線を向けたら…校門に立つ人影が目に入った。