★MyHomeの秘密★♪
あたしは恐る恐る、下から凌兄を覗き込んだ。
さっきから押し黙る、凌兄の反応が気になって。
『……ったく。奢らせようなんて、いい度胸してんじゃねぇーか』
ああ…やっぱり言うと思いました。
わたくし、馬鹿でごめんなさい。
そんなん帰ってくんなですよね。
勝手に何処へでも行けですよね…。
馬鹿だな……あたし。
え?
突然、前髪の方に凌兄の手が触れた。
顔をあげると、思わず息を飲んだ。
そんな…
そんな優しい顔もできるんだ……。
脳天へと移動して、頭を撫でる凌兄の手。
その手が触れる度に、そこが熱くなって。
心臓が全身についてるんじゃないかってくらい、ドキドキが響き渡っていく。