★MyHomeの秘密★♪
「おっし!! じゃあ俺、バナナパフェ〜!」
「勇紀は関係ないよ」
促されると、そんな掛け合いをしながら冬兎と勇紀は後ろの席に乗り込んでいく。
追い込まれた……
瞬間的にあたしはそう思った。
固まっていたが意を決して、重たい足を上げようとする。
「…あ、じゃああたしは……」
そう言いかけた友利亜を、あたしが腕をガッチリ掴んだ。
「…友利亜っ! パフェ!一緒に食べようっ!一人じゃ無理だからっ!!」
それなら喰うなよ。そう誰かにツッコミを入れられていたら、あたしは地の底の穴へと落ちていただろう。
「…わ、分かった…」
引きつる友利亜を気になどしていられない。
あたしはまるで戦場に行くかのような気持ちで、
助手席のドアを開けた。