★MyHomeの秘密★♪



「ちょっと!雛を放しなよっ!」


あたしはその男に向かって言った。2人があたしへ振り向く。



「しおちゃん…!」

雛が驚いたように声をあげる。



「は?あんた誰?」


こいつ…年下のくせして、礼儀もないわけ!?



「雛の姉よっ!あんたいい加減にしなさいよねっ!雛嫌がってんじゃん!そんなことも分かんないわけ?」


年上としての威厳を出すようにして、相手に言い聞かせた。



「……あんたが雛ちゃんの姉…?」


馴れ馴れしく雛"ちゃん"なんて呼びやがってーー!!


「そうよ。それが何か?」

フンッと相手を睨み付ける。


相手はあたしを上から下まで凝視している。
フンッ!やっとあたしが上なんだってわかってわね!


「いい?男ってのは引き際が肝じ…」


「全然似てねーじゃんっ!!超ブッサイク!!こいつ本当に雛ちゃんの姉なの??」



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