★MyHomeの秘密★♪
はたまたいつの間にやら、その人の片腕に引き寄せられていた。
そこにすっぽり収まる。
びっくりして目をパチクリさせたまま、抵抗するのも忘れていた。
「てめぇ今、こいつのことブスつったろ?」
「そうですけど?ま、正確にはブッサイクですけど」
どっちも変わんないっつーの!
てか後者の方が明らかにムカつく!
…といつものあたしなら思っていただろう。
でも今のあたしにはそんなこと考える余裕もない。
右から左へさっさと通り抜けてく。
でもその代わり――
「…てめぇふざけんじゃねーぞ?お前にこいつのこと言う権利はねぇーんだよ!覚えとけっ」
凌兄だって同じようなこと言ってんじゃん…
心で、そう呟く。
この人の声は近くにいるせいか、よく響いてくる。
身体中を温かいものが駆け巡っていくようだ。