★MyHomeの秘密★♪



「りょうちゃん達、みんな一緒だったの?」


「ああ…こいつのせいで」


凌兄があたしを振り返ったらしいが、あたしは俯いたままだった。



「ずっと見てたの?」


「いや。多分、途中からだと思う。こいつが1番に見つけて…勇紀と2人でその木陰で観察してた」





周りの視線を感じる――…。


ふと…周りに目をやった。



雛は細くて小さい。
凌兄は背が高い。


2人が並んでると、
雛は凌兄に守られているみたいだ。



そして“お似合い”。

この言葉がピタリとハマった。



周りの視線は2人に注がれる。
とても素敵なカップル、と。



「…しおちゃんもりょうちゃんも、ありがとねっ♪」


雛の笑顔は可憐な花が咲いたみたい。誰もが振り返る。



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