★MyHomeの秘密★♪
11HOME♪サプライズすぎやしません?



腕が湿っぽい…と思った。


気付いたら、あたしは泣いていた…。




――どうして?




ぽつぽつと垂れてくる涙を目尻から指で拭った。



意を決して、
さっき閉じた辞書をもう一度開いた。

心臓がドクンと唸る。

それでもさっきとは違い、閉じる事なくその写真を見つめていた。



写真には、
2人の日とが映っている。

一人はとてもよく知っている人だ。…もちろん凌兄。


だけどもう一人は…知らない。

いや、考えてみればあたしは凌兄の友人関係なんて、これっぽっちも知らない。

だから、知らなくて当然なのだけれど。




凌兄の腕に腕を絡めて、しがみついている女の人は……
とても友達には見えない。



< 242 / 587 >

この作品をシェア

pagetop