★MyHomeの秘密★♪
11HOME♪サプライズすぎやしません?
腕が湿っぽい…と思った。
気付いたら、あたしは泣いていた…。
――どうして?
ぽつぽつと垂れてくる涙を目尻から指で拭った。
意を決して、
さっき閉じた辞書をもう一度開いた。
心臓がドクンと唸る。
それでもさっきとは違い、閉じる事なくその写真を見つめていた。
写真には、
2人の日とが映っている。
一人はとてもよく知っている人だ。…もちろん凌兄。
だけどもう一人は…知らない。
いや、考えてみればあたしは凌兄の友人関係なんて、これっぽっちも知らない。
だから、知らなくて当然なのだけれど。
凌兄の腕に腕を絡めて、しがみついている女の人は……
とても友達には見えない。