★MyHomeの秘密★♪
“恋人”
という言葉が、
あたしにだって
安易に浮かんだ。
今はどうなのだろう?
――まだ付き合ってるんだろうか。
それとももう、別れてしまったんだろうか。
そしてそれはすごく重要なはずなのだけれど、
やっぱり車にあったCDは、恋人のものだったんだ…
そっちの方が気になっていた。
まだ車に置いてあるってことは…やっぱりまだ――…?
違う、違うと頭を振った。
違うよ――あたし自身にも、言い聞かせていた。
だって…凌兄に告白されたんだし!
今まで忘れていたことが蘇って来た。
だけど…とても頼りない。
本当にあって事実なのに、今では取ってつけたようにしか聞こえなかった。