★MyHomeの秘密★♪



慌ててそう言ったあたしを、凌兄はやっと見てくれた。
でも、まだ眉間に皺を寄せたままだった。


やっぱり、怒ってるのかな…?


あたしは少し身を縮めながら、下からの目線で凌兄を窺っていた。



「……別に、お前が乗りたいのでいい」


そうしていたら、凌兄がボソッと呟いた。

そのときやっと、目が合った。


ドキンッ―


高鳴った胸元を確認するようにそっと手を当てる。

この現象に、一つだけ思い当たる節がある。



「…どうした?気持ち悪いのか?」


心配そうに上体を前屈みにしてくる凌兄から、逃げるように視線を逸らした。



「な、なんでもないっ!」



思い当たる節、それを思い浮かべてしまったあたしはどうかしてる。
頭を小さく横に振り、頭の中から無理矢理消そうとしていく。



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