★MyHomeの秘密★♪
でも…
「その方が良かったかもしんない。こんな嫌な奴になりたくなかった…」
机の上に頭を横向きに俯せる。
嫉妬している自分は性格は悪いし、素直にもなれない。
こんな自分、知りたくなかったな…。
「嫉妬は悪いものだけじゃないよ? だって、その人が好きってことじゃんっ」
泣きそうになったあたしに救いの手を差し延べるような友利亜を、ゆっくり顔をあげて顔を見つめた。
なぜか、笑っていたんだ。
優しく慰めるように。
それにあたしはすごく安心できた。
しばらく見つめ合っていた。それからその顔を崩さないまま、友利亜は静かに口を開いた。
「…言わないの? お兄様に」
ズキン…と胸に刺さったような錯覚がした。
「何を?」
核心を突かれて、尚更反抗してしまう。
笑顔を作るのがなかなか難しい。バレてないといいな。
「気持ち。伝えてあげた方がいいじゃない?」