★MyHomeの秘密★♪
「今日は体調が悪いから休んだ!!一緒に帰ろうぜっ!」
勇紀は、まだ肩を揺らして息をハァハァ、やっている。
…はあ。思わずため息が漏れた。
「たった今勢いよく走ってきたくせに、どこが体調悪いのよ?」
息を整えた様子の勇紀に、ビシッと言ってやった。
勇紀はうっ、と言葉に詰まって困ったように慌てて、目をキョロキョロさせている。
まったく…嘘が下手なんだからぁ。
馬鹿は風邪引かないってゆーでしょーが。
でも…勇紀が部活を休むなんて珍しい。しかもずる休みなんておかしい…。
勇紀は勉強は出来ない分、スポーツは大好きだから、そんなこと今まで一度だってなかったのに。
それがあたしと帰ろうなんて、どうしたんだろう?
勇紀の顔を凝視して、それから聞いてみた。
「部活…いいの?」
勇紀は微妙に困った顔をしながら、静かに頷いた。