★MyHomeの秘密★♪
13HOME♪勘違いはブラックビター
そういえば勇紀と2人だけで帰ったことってない。
だからかな?
さっきから、勇紀は一言も喋らない。
ただ下向きに俯いて、足元の石を蹴ったりしている。
しかも一緒に帰っているのに、少し離れてるし。
なにより普段うるさい奴が静かなのは、すごく変だ。
さっきのあたしと一緒に帰ろうなんていうのもだけど…
今日はなんかおかしい……。
一体どうしたのよ?
あんまし元気もないし…。
ピタッ―
勇紀が急に足を止めた。
それに合わせてあたしも止まった。
「……ッ…紀?」
どうしたの?と言う意味を篭めて、名前を呼ぶと勇紀はあたしを真っ直ぐ見つめた。
「……何か、あった?」
そう、言いにくそうに口から言葉を落とした。
ガーン!と頭を叩かれたようなショックがあった。
「…何かって?」