★MyHomeの秘密★♪



それは“結婚したい”とは違う気がする。
よくはわからないけど……結婚って聞くと重く感じてしまう…。


“好き”っていうだけじゃ、駄目なのかな――?


考えてしまっていたあたしは無言のままだった。
お母さんは興味津々で、あたしの答えを待っている。
しかもじっーと見てきて、恐い。
でもそんなことより、悩んでいた。



「あたしは…――」


『あたしはなぁにっ??』



だけどもし、
仮にあたしの気持ちを
言うとしても……それは嫌だ。


だってまだ…本人に伝えてない。



本人に伝えてないのに、ここで言えないよ――。



少しだけ顔をあげたら、視界に勇紀が入った。

心配そうな顔であたしを見ている。
だけど、それが少しだけ神妙な顔付きに変わって…

あたしに口パクでこう言っていた。



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