★MyHomeの秘密★♪



『ここで凌兄に気持ち言っちまえよ!』



思わぬことにあたしは眉を寄せて『はっ!?』という仕草をした。


そしたら、こう帰って来た……。



『誤解解くチャンスだってっ!』



あ、まだ気にしていたんだ…。

あたしは不意を付かれて、目を丸くしてしまった。


――勇紀のせいじゃないのに。



ねえ?……ありがとう。

今日は勇紀に2回も助けられたよ。


優柔不断なあたしの背中を押してくれて、ありがとう――。



確かにまだ本人に言ってない。
でも、ここで言わなかったら余計勘違いされちゃうかもしれない。


それに、ちゃんともう一回後で言えばいいよね。



お母さんに言うのだけれど、本人も聞いてるわけだから…やっぱり緊張して、深呼吸をした。


はあ……と吐いてから、勇紀をみる。



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