★MyHomeの秘密★♪



バンッ!と椅子から立ち上がった。

豪華な料理の中のメインであろうチキンに手をつけようとしていた凌兄。

それを意図的に邪魔する形になった。



「……確かに。あたしは雛みたいに可愛くもないし、冬兎の女装にも負けちゃうような女ですっ!!凌兄みたいにモテないし、魅力のカケラもない女ですっ!!!」


突然大声を出して叫ぶから、雛も冬兎も勇紀も、みんな驚いた顔であたしを見てくる。
だけど、あたしはずっと凌兄を睨みつけていた。



「親が将来心配するくらい駄目な女ですーーっ!!!

……でも、凌兄になんか言われたくないッ!


ああっ!良かった!!
凌兄を選ばなくって!!」



勇紀……そんな目で見てこないで。
あんたのせいじゃないんだから。
これは本気で思ってるんだから。



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