★MyHomeの秘密★♪
送られてきたアドレスを見て、ケータイを両手で握りしめて安心するあたし。
「…ねぇ、栞…?」
「ん?なに〜?」
さっきの緊張などどっかに吹っ飛んでしまっていた。
「昨日夕飯のとき栞、部屋に行っちゃったじゃん?
…その時、凌兄来た?」
え……?
「来てないよ」
「…そっか」
そう返すと冬兎が少し残念そうな顔をした気がした。
「なんでそんなこと聞くの?
…もしかして凌兄…っ…」
「勇紀。栞のこと追い掛けてったでしょ?」
あたしの言葉に覆いかぶせるように冬兎はそう言った。
「えっ、あ…うん。来たよ…」
昨日のことを思い出し、少し照れてしまう。
冬兎はそんなあたしの顔を見逃さずににやっとする。
「なんかあった?」