★MyHomeの秘密★♪



冬兎はあれだ。
最近変な悪影響をどっかの馬鹿なヤツから受けて来たに違いない。


「いやっ、べっ…別にないよっ!!」


慌ててそういうと、冬兎はあたしの顔を覗き込んでくる。

ち、近いしーっ!

あたしが少しのけ反ると、冬兎はおかしそうに微笑んだ。



「告白でもされた?」


口角を上げて大人っぽい顔をする。
そんな顔、どこで覚えてきたのよぉ…。


なんで言ってもないのにわかっちゃうのかな?

さすが表向き、三つ子にしてあるだけあるな。


「…う、うん……」

観念して頷く。
どーせ言い訳しても、逆に墓穴を掘りそうだ。


「そっか。

…それで栞はどう思ったの?」



「う〜ん…びっくりしたけど……嫌では、なかった……」


目を泳がせ、言いにくいながらしどろもどろに口にした。




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