★MyHomeの秘密★♪
「もっと早く生まれてればなあ…
それにもっと凌兄みたいにイケメンだったらなあ…
…後は頭もかあ〜……」
そんなことを天井を見ながら、呟いている。
「ゆ、勇紀…?」
「なぁーんてなッ!そういうことじゃねぇよなぁッ!」
倒れていた態勢を起こし、元に戻すとあたしに笑いかけた。
馬鹿…演技下手くそなんだよ。
その笑顔が逆に痛々しかった。
だってわざとらしく、爽やかなんだもん。
勇紀…あんたはそんなキャラじゃないでしょーが。
カッコつけて、いいヤツになろうとしなくていいよ…。
「ごめん…ね……」
「あやまんなよッ!なんも悪いことしてねぇーだろ?」
真剣な瞳に視線が捕まる。
「うん、してない…」
正直に答えるしかなかった。
嘘をついてはいけない気がした。