★MyHomeの秘密★♪
「はあ〜…」
勇紀の溜め息が漏れた。
視線は何処を見ているというわけでもなく、何かに耽っているようだった。
「…昔からだよなぁ。いつも凌兄だったよな…」
その言葉に違和感を感じた。
「…昔から?そうだっけ?」
小さい頃の凌兄の記憶なんて、意地悪された記憶しかないんですけど…。
小学校行く時、置いてかれたり?
持ち物に落書きされたり?
あ、そういえばよく凌兄、あたしの教室に来てたなぁ。
その頃から、女の子にキャーキャー言われてた!!
それで〜、有無を言わさず校庭に連れてかれて凌兄の友達とか、勇紀と冬兎も混ざって遊んでたような…。
あ!そうだそうだ…あたしがテスト悪い点取るといっつも馬鹿にされてた!!
いや…常日頃から馬鹿にされてた気が……?
だんだん違うことを思いだして、悲しくなってきたからやめた。