★MyHomeの秘密★♪



『………?』

勇紀とあたしは2人して、そんな冬兎をみる。



「あははっ、勇紀親父臭いよ!」

そういうと勇紀がムッとする。



「大丈夫だって。栞は本当に僕のことを“弟”としか見てないからできるんだよ。その証拠に、勇紀や凌兄にはしないでしょ?」


うーん…と唸りながら考えている勇紀。

あたしは逆にハラハラしていた。
別に冬兎を傷つけるつもりはなかったのに、冬兎は傷ついたかもしれない。


あたしは冬兎の顔を見た。でも、冬兎は陽だまりのように微笑んでいた。



「…冬兎……?」


「僕はこのポジションが結構気に入ってるんだ」


そう呟いてにっこり笑う。
まだ考えていた勇紀には聞こえていないようだった。



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