★MyHomeの秘密★♪



女のあたしより可愛い顔をしていて、だけど考え方はすごい大人で優しいそんな君…。



「……冬兎大好きだよ。

勇紀も、大好きだよ……」



“勇紀”って言葉と“大好き”に反応したんだろう。
さっきまで悩んでいた勇紀がこっちを向いた。


「…でもそれは弟として。

それから…勇紀は昔から、友達みたいな感覚なんだ…」



あたしがぽつりぽつりと一生懸命口にする言葉を、2人とも真剣に聞いてくれる。




「…ねえ。もしも、あたしが3人の内誰か一人を選んでも……あたし達の兄弟の関係は壊れない?」


1番不安だったこと。
それを口にした瞬間、少しだけ肩の荷が降りた気がした。

でも答えが返ってくるのが、緊張する…。



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