★MyHomeの秘密★♪




「…お、俺チャリで行こーっと!」


そう言って勇紀は玄関へと駆け出した。



あッ!卑怯者ーっ!!
チャリは一台しかないのにっ。


あたしも勇紀を追って駆け出す。



「ちょっと!!
あたしも乗せてよ!!」


靴を履いている勇紀に追い付くため、あたしも靴を履きながら話し掛ける。



「駄目っ!お前乗せたら遅刻するっ!!」


「どういう意味よっ!!」


「決まってんだろ!!お前が重いか…」


ボコッ!


「痛ぇっ!」



口の減らない勇紀に一発かましてやった。


くそー!!
好き勝手いいやがってーー!!

でも、間違ってはいなくもない所が悲しい……。


「勇ー紀っ!!…あれっ!?」



いつのまにかあたしの横から居なくなっている……。


……やられた!!!


勇紀め!!逃げ足だけは速いんだから!!




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