★MyHomeの秘密★♪
急いで乗り込んで、バタンッとドアを閉めた。
発車する…――
――…途中で見えた必死にチャリを漕ぐ勇紀に、窓を開けてべーっとしてやった。
座席の背もたれに体重を預け、やり返せた満足感に浸っていたら…気付いた。
自分が思わず、助手席に乗っていたこと。
あたしの顔がさっきから…勝手にほころんでしょうがない。
凌兄にバレてないといいな…。
バックミラーを覗いて凌兄を盗み見る。
久しぶりだ、凌兄の車――
この車内の感じが懐かしい。
凌兄の匂いがするこの中は安心する…
いつもそうだったよね、凌兄は最後にはいつも優しいよね。
あたしが困ってるとき、ちゃんと見捨てず助けてくれるよね。
―――好き好き好き好き
凌兄、大好き――…
心地良くって、つい眠りそうになった。