★MyHomeの秘密★♪
「栞〜!ギリギリセーフだったねんっ♪」
前の席からこっちを向いて話掛けてくる。
「ぅーん……」
まだぐったりで顔を俯せるあたし。
「久しぶりにお兄様に送ってもらってたわねッ♪」
バッ!
「ふふ〜ん。顔赤いわよ〜♪」
友利亜の言葉に反応して、反射的に顔を上げてしまったら…
ニマニマ顔の友利亜が目に映った。
「…は、走って来たから!」
「ふーん…♪」
どうやらあたしをからかって楽しんでるみたいだ。
「で、どうしてそうなったわけー☆?」
「……いろいろだよ!いろいろっ!」
そういって、逃げるように窓に目を移したら……勇紀がみえた。
「あ…」
「どうしたー?」
友利亜も一緒に窓の外を眺める。