★MyHomeの秘密★♪
「あ!そういやお前、凌兄に送ってもらってたじゃん!!ずりぃなぁ!つーか仲直りしたわけ?」
ずりぃだとー!?
「それはあんたが一人で自転車乗ってちゃうからでしょっ!!
それに仲直り…はまだ、だと思う……」
会話は出来たけど、
まだよそよそしいっていうか…。
「そっか…」
勇紀が珍しくちょっと悩んでる顔。
「でも、平気。頑張る!」
今朝、もっともっと自分の気持ちを確信できたし、強くなったもん。
「…ああ!」
勇紀もさっきの顔からまた笑顔に戻った。
あたし達の会話を見計らったように、チャイムが鳴った。
「あ、やばっ、じゃあ行くね!」
と、あたしは廊下を走り出したけど…一端止まって、
「勇紀!梓くんは勇紀にとって貴ー重な貴ー重な人間だよ!見捨てられないようにね!!」
はあぁぁあ!?と言う叫びが聞こえたけど、
あたしは聞こえないふりをして、教室まで走った。