★MyHomeの秘密★♪



はあ…また、だ。

チクリと痛んで、あたしは小さく溜め息を吐いた。
………瞬間、手をグイッと引っ張られた。

へっ?


バンッ
あたしの無理矢理押し込んで、ドアを閉めやがった…!



「じゃあ友利亜ちゃん、気をつけて帰ってね」

「はいっ!!」


バンッ
そして凌兄も乗り込む。
その間約15秒。


「友利亜ーーーっ!!??」


ひらひらと手を振る友利亜がどんどん小さくなって、遠ざかっていく。













凌兄って、強引だなあ…って本当に今更なんだけど思う。

多分、その顔で許されちゃってるんだよ、絶対。





ねえ、なんであたしを待ってたの?



「……なんであんなとこいたの?」


聞きたいこととは少し違うことを言ってしまった。



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