★MyHomeの秘密★♪








「……友利亜をたぶらかすのやめてよ」




気付いたら口から出ていた。

ムスッとした顔を自分がしてるのが、想像できる。



それなのに凌兄ははあ?って顔してた。



「別にしてねぇよ」


「…めっちゃ笑顔だったもん」



あ、駄目だ…もうあたしのヤキモチ入ってる。


馬鹿みたいあたし……何、親友にちょっと嫉妬してんの?





「あれは、お前の親友だからだよ」



え…


時間が止まったかのような錯覚がする。

くらくらとしてくる。


立ってもいないのに、立ちくらみが起きそうだ。



凌兄はいたって涼しい顔で、運転している。



ずるい、そんなことサラっと言わないでよ。

人の気持ちもしらないで…。


あたしの親友じゃなかったら、笑顔しなかったの…?



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