★MyHomeの秘密★♪



冬兎はもう朝食を食べたらしく、一人に階段を降りる。

あたしがふあ〜…として歩いていると、同じようにふあ〜…としてあたしの前を通り過ぎて、リビングへと入っていく。



「ちょっと!栞に勇紀ッ!!毎朝毎朝…2人とも、学校遅刻するわよっ!」


席に着いた途端お母さんに怒られた。


「母さん、こいつと一緒にすんなよ」


「それはこっちのセリフだっ!!」


「マヌケ顔っ!」


「寝癖ついてる人に言われたくありません〜!」


『栞ッ!!勇紀ッ!!』


こいつとの言い合いについつい夢中になって、また怒られた…。


『はいは〜い!』

ハモったことが、屈辱!!



勇紀、高校2年(17)。
こんなんでも一応、あたしの兄だ。

単純で馬鹿の塊。スポーツしか取りえがない。


勇紀、冬兎、あたしは…
3つ子ってことになっている。



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