★MyHomeの秘密★♪
「何じゃねぇーよ!」
声を荒げてから、あたしの手を掴んで退かすと、そっと垂れた瞼に触れてきた。
…優しく労るように撫でる。
細長くあたしよりも綺麗なその指が、すぐ視界に入る。
心臓が跳びはねるように、高鳴った。
「…大丈夫だよ」
そっぽを向いてその手から逃れると、精一杯に絞り出した言葉。
凌兄には、見られたくなかった…。
会わないよう下に行かないことにしたのに、無意味になってしまったし。
「冷やした方がいい。そのタオル貸せ」
冷静な声が響いたかと思うと、手に持つタオルを奪い取られた。
目に押し付けられる。
わっ…
その反動で、体が後ろへ揺れた。
じわりと、タオルの冷たさがやってきた。