★MyHomeの秘密★♪




小さく丸まるように、頭を埋めてぎゅっと腕を組む。


鮮明に思い出し、じわりと涙が滲んでくる。



昨日は寝付けるわけもなく朝早く起きて、そのままさっさと家を出てきた。

…のはよかったんだけど、ぽつんと教室に一人は嫌で、友利亜に電話した。

そんで友利亜を待つ間、淋しいから朝練してる勇紀の邪魔をしにきた。


案の定、勇紀はお前なんでいんの!?って驚いた。

そのあと、昨日夕飯を食べなかったからそれについて聞かれて、昨日の話したら……呆れられた。




「……なあ。お前……凌兄、信じてねぇの?」



ほら、今だって呆れた声で聞いてくる。


そんなにあたし、昨日馬鹿なことしちゃった…?



「信じるもなにも……あたし凌兄のことほとんど知らないもん」




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