★MyHomeの秘密★♪
勇紀は黙り込んでしまった。
こんなあたしに、呆れちゃったのかな…。
「なら、聞きゃーいいじゃん。聞かないとなんも始まんねぇーよ」
器用に足元でボールを操りながら、冷静な勇紀の声がした。
それはかなりの正論で…
「それが出来ないから困ってるんじゃん…っ!!
勇紀はいいよね……一直線になんでも出来て…」
でも、あたしは出来ない。
そしたら勇紀はボールを少し高く上げてから、足元に持ってきて固定した。
パシッと乾いた音がした。
「お前、俺と同じで猛烈突進だと思ってた……てか、そういうお前が好きだった。」
目が、悲しそうに揺れていた。
あたしは胸が切なくなった。
「なんか、幻滅だな…」
がっかりした顔をしたあと、勇紀はまたボールをつき始めた。