★MyHomeの秘密★♪
「なあッ!!『それにあたしには金曜日、出会いが待ってるんだから!!!!!』ってどういうことだよっ!?」
家では勇紀からの逃亡を重ねているあたしに痺れを切らしたのか、
勇紀には賢く、学校が終わった放課後話しかけて来た。
しまった…さっさと帰るべきだった……。
明日の合コンに浮かれすぎて、妄想だけでは飽きたらず、ノートにシチュエーションまで書いていて、すぐ帰らなきゃいけないのをすっかり忘れていた。
クソー…勇紀のくせに。
あたしは返事することなく、黙って帰り支度をする。
「おいっ!聞いてんのかよ!」
そんな近くで大声で、
聞こえないわけないでしょ。
でも無視し続けて、シャーペンを片付けていた。
どうせ勇紀のことだから、すぐ諦めてどっかいくでしょ…。