★MyHomeの秘密★♪
家に帰ったら聞いてみようかな…。
でも、なんて聞くの?
“今日見たんだけど、サッカーの試合でシュート決まってなかったよね?どうしたの?”
そんなこと、あんな悔しそうな顔してた勇紀に聞くの?
それはさすがに無神経すぎる、と思った。
きっと、そのことには触れられたくないはず。
そっとしておこうと思った。
『ねぇ、栞っ!!』
ぼーっとしていたあたしは、突然声をかけられ驚いた。
そして今、自分がぼーっとしていたことにも気が付いた。
顔をあげると…何故か複数の女の子達が、ぞろっとあたしの席に集まっていた。
あたしは訳がわからず、首を傾げる。
「…なに?」
女の子達はにこにこ、あたしに何か期待の眼差しを向けてくる。
なんだろう…?
そう思っていたら、
『お兄さんは今度いついらっしゃるのっ!?』
よくみると彼女達は熱っぽい目に、頬を赤く染め、乙女の顔をしていた…。
その彼女達から出されたのは、今最も聞きたくない人の名前だった。